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何処に立てど
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イーラ

初め会った時に妙な既視感があったが、
何だったのか未だに理解できない。
おそらく気配、すなわち常身に纏う拳気のようなものが
私の師事した匠のうち誰かと似通っていたのではないかとも思うが、
そもそも私はそんな鋭敏な観眼を持っていただろうか?

しかしこの女、私生活は豪放磊落。
賭けで勝っているのか妙に金回りはいい。羨ましい。賭けの才のない我が身が恨めしい。

拳の立ち回りを見たことはまだない、
が、見たところ力と身のバランスが妙だ。いずれにせよ常人でない。
仁徳において見ても、存外、武官向きである。


八角

物腰の柔らかい女人。基本的に人の良いらしく警戒するほど裏はなさそうではある。
言の秦訛りについて言われ、私は始めて共用語を意識した。生活が長かったせいかすっかり染みている。通じてはいるようなのであえて直す必要もないようだが。

拳気は隠されており良くは解らなかったが、
隠すこと、隠せることのそれ自体がヒントになっているとも言える。
官向きではないが隠密の才を感じる。


甚五郎

頭の切れそうな男だった。文字通り狸、しかし人は良さそうだったのである種残念ではある。
銃に対してトラウマを持っているようであり、それについて対抗策なども持っていたのかもしれない。
何時か知恵を共有しようと考えていたのだが帰郷してしまったらしい。惜しいことをした。

幻術を使う。攻撃性のないものは初めてなので不覚にもうまく化かされてしまった。
仁においては疑問が残るが、文官に向く。


玉三郎

前途の甚五郎の兄に当たる男、矢張り化狸。もやしの弟と比べると粗暴で肉体派だが、
学は無くとも頭は冴えそうだと見ている(確信はない。)
身体能力が気になり、2,3交えたが予想以上に高い。
が、つい最近片目をやられたらしく距離を掴み切れていないようだった。片目に慣れた後の動きに期待が持てる。

繰り返すが学はなさそうだ。 武官向き。


ジン

銃撃ちである。いわゆるライフルではなくもっと凶悪そうなモノを持っている。
威力を垣間見たが恐ろしいものである。ただ、一介の兵が扱うには過ぎたモノなので銃の流通についてはさほど警戒の必要は無いか。銃についての知識は随分と持っていそうなので情報を共有したいところである。
ただ、矢張り鉄筒がそばにあると思うと寒気がしてくる。

人間は至って常識人であり冷静、温厚。 官に向くが銃使いである。残念


アンナ

子供。純真無垢かどうかは判断のつきかねるが、素直な子だ。分析するのに気が引ける。
戦場には出せず、官にも向かない。




流石は冒険者の集う都市だけあって、得るものの多い人間が多くいる。
現実的に考えれば族に引張ってこれるわけはないが考えるだけならタダだ。

以上
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暖かい手

(共通語では、単にハンドと呼べば彼のことをさす。)

『砂の人』の一族出身。

父を「神歩の跡」(コッズフット)母を「オリララ・バコ」として
魂に肉を与えられる。

幼名は「バコ」

受肉から10年目、初めての試練「父なる砂」へと赴き
巨大な砂虫に食われ、親指、人差し指を残し左手の指を失う。

※父なる砂について。
極めて細かい砂が絶えず流れるようにうねる、砂漠における奇跡の地。
砂の流れの原因は、砂中深くに沈んだ化石燃料が連続した小爆発を絶えず起こしているためと言われている。
砂中に巨大な生命体が多く潜んでおり、
砂の寵愛を受けていない者が踏み込めば、帰ってくることはまずないと言われる。


11年目
再度試練の機会を与えられる
3mほどの砂鮫を打ち倒し、土に献上する
オサの口を借り、精霊より「暖かい手」の名を授かる。

20年目
2期目の試練
若集が、父なる砂の主「噴上げ」との戦いに赴く

※噴上げについて
父なる砂に生息する生命体の中でも、最も巨大なもの。
砂中を轟音を響かせて泳ぎ、時折呼吸管から高く砂塵を噴きあげるところから、こう呼ばれた。
砂くじらとも呼ばれる。
その肉は劇毒だが、先天的に耐性のある砂の人が食すと、その寿命を大きく伸ばすことが可能である。
特に心臓を食したものは肉体の老化が極めて遅くなり、常人の2倍ほどの寿命を約束されるという。

なお、この試練における噴上げの巨大さは例年の2倍以上であり、砂の人は畏れと尊敬をもって「砂の王」と呼び、親しんだ。

22年目
暖かい手、噴上げをうちたおせしめる。
次期オサの地位を約束され、証として砂の王の心臓を食す。

24年目
隣国の侵略により、小規模の戦争が始まる。
砂の人以下砂漠の部族は奮戦するも、当時最新鋭の戦争理論・技術を持った隣国に圧倒され、砂漠の3割を国土として奪われることとなる。

※戦争について
かねてより砂漠は、土地としての価値が非常に低かったために無視されていたが
砂中に豊富な資源・宝石などが存在することが当時明らかになり、にわかに砂漠への関心が高まったがゆえに起きた戦争だとされる。

25年目
単身、武者修行へ。以降5年ほど世界を放浪することになる。

30年目
帰郷。正式に族長となる。
(しかしこの後すぐ砂漠を発つため、その間実質的に一族をまとめていたのは旧族長・赤目牛(レッドアイオックス)であった。)

30年目~
※空白の歴史であり明らかになっていない。
郷土に居なかったということは判明しているが、その間大陸のいずれの国にも彼に関する記録を見つけることはできない。
別大陸へ渡ったのでは、という説もある。

61年目
旧族長・赤目牛死去。享年141。噴上げの心臓を食していたにしても、平均寿命は110前後。戦士ゆえの長寿であった。

62年目
郷土へ帰還。
空白の期間において身につけた教養と知をもって、砂の人以下砂漠の部族全域に対し新文明の開化を促す。

70年目
砂漠全域において独自の近代文明を築き上げ、各国との貿易関係などを築くまでに至る。
この間わずか8年という驚くべき速度であったが、未だ「国」というものを築くまでには至っていない。

78年目
砂漠全体を国の単位として対外的に建国を宣言。
(各国はどよめいたが、その実砂漠自身内情は何も変わっておらず、国としての単位を自覚する者もほとんどいなかったという。)

80年目
隣国より宣戦布告。

※前回の戦争から実に55年が経過している。
今回の火種は、隣国が占領した砂漠の地下資源を掘り尽くしたこと、また近代火器等の発展によって必要になった化石燃料を、「父なる砂」に眠る膨大な資源でまかなおうとしたという事があげられる。隣国は以前から地下資源の貿易を砂の人に威力交渉していたが、父なる砂を神聖視する砂の人は最後まで首を縦にふることはなかった。

81年目
戦争開始。

83年目
隣国の侵略を退ける。

※この戦争の際、暖かい手が用いた主な近代兵器はほぼ『盾』のみであった。
大盾で近代火器による直線攻撃を退け、後方から剛弓を用いて曲線攻撃を仕掛けるという極めて古典的な戦法ではあったが、砂漠という地形と、砂の人の持つ類まれな身体能力を戦闘技術とうまく結合させ、奇跡のような勝利を導いた。

100年目
長らく国の発展に貢献したが、後続に王を据え、自身は引退する。
ただ本人はこれ以降死ぬまで「オサ」(族長の意)の名を捨てることはなかった。

102年目
諸国を放浪の旅へ。
これ以降かつての知謀を奮うことは少なくなり、本来自らが求めていた「武術」に本格的に傾倒してゆくことになる。格闘家、哲学者、求道者としての側面が強い。

140年目
郷土に墓が確認されているが、明確な死亡時期や死因などはわかっていない。
砂の人では神格化され、今なお彼は神として奉られている。


―――書籍より引用

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